最近はグーグルでお勧めの記事が出るようになりましたが、住宅関連の勉強になる記事がありましたので紹介したいと思います。スーモジャーナルの住まいの雑学コーナーで、温熱環境の省エネ・健康との影響を研究されている、慶應義塾大学教授の伊香賀俊治先生のお話です。
断熱といえば省エネの話が多いのですが、温かい家と健康との関係性の方が大事だと思いますし、とても分かりやすい記事です。
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記事のまとめ
「もしナイチンゲールが日本で活躍していたら、今ごろ日本の住宅は夏も冬も快適だった!?」
「しかも住宅が快適なら、日本の生活習慣病の患者はもっと少なかったかも知れない!?」
上の文章で始まりますが、日本では約700年前の1330年代に書かれた『徒然草』の「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる」が有名で、日本は湿度が高いので家づくりは夏に涼しく作りましょうと言われていました。年代は違いますが、イギリスではナイチンゲールが、『看護覚え書』の第1章で「換気と暖房」の事について言及しているそうです。居室の温熱環境と健康との関係性がすでに認知されていたようで、のちの健康政策に住宅も含まれているようです。
・WHO(世界保健機構)が「冬は室温18度以上にすること」と強く勧告
2018年11月にWHO(世界保健機関)は、「住宅と健康に関するガイドライン」を公表しました。その中で各国に「冬は室温18度以上にすること」を強く勧告しましています。特に子どもや高齢者には「もっと暖かい環境を提供するように」と言葉が添えられました。
・日本で室温18度以上だった都道府県は北海道をはじめ、わずか4道県
寒い地方より温暖な地方の方が住宅の室温が低く冬季の死亡増加率が高い傾向にあります。冬に死亡者が増える理由としては、冬の寒さによって血圧が上昇し、高血圧性疾患のリスクが増えることがまず挙げられます。
・室温を18度に上げると生活習慣病が改善される
国土交通省は、「住宅の断熱性能を高めたら健康的になれるのか?」の継続調査や研究を行いました。室温が18度以上を保つことで高血圧症やコレステロール値が改善され、生活習慣病は食事や運動などの改善だけでなく、住環境を改善することも大事だと言えます。
・室温を18度に上げると老若男女問わず健康的に暮らせる
住宅を購入するときには、まだ健康に問題は無いかもしれんせんが、5年後、10年後には必ず衰えが来るものです。衰えが来る前に対策をしておいた方が良いでしょう。また、「温かい家」では、高齢者だけでなく、子どもや女性も健康的になるようです。まず風邪をひく子どもが約0.64倍(約4割減)に、病欠も約0.76倍(約3割減)になるという結果が現れました。作業の正確性も上がり、在宅ワークなどにもお勧めです。もちろん、断熱が良いことは省エネにもつながり光熱費も抑えられます。
まとめ終わり。
弊社でお勧めしているハイブリッドソーラーハウスは、ここ2~3日の寒波でも2階の寝室で咲いて17℃、朝誰もいない1階のリビングは19℃でした。とても快適でストレスなく過ごせています。最近では高断熱な住宅も増えてきましたが、18度以上を保つのはとても難しいです。日本では非暖房室や居室ではない廊下やトイレ、洗面所などは15℃以上でも及第点です。
太陽熱を使用して、ランニングコストを抑え、全館床暖房でトイレや洗面、家中24時間快適・健康・省エネな暮らしを体感してみてください。
「あったか体感会」
1月27・28日(土・日)保田窪会場(熊本市東区保田窪3-19-65)
2月3・4日(土・日)長嶺会場(熊本市東区長嶺西2-15-28)