プランを考えるときには、いろんなことを頭の中で3Dにして想像しながら考えますが、やっぱり現場でなければ出てこないこともあります。
今回は、いつも階段下収納を作る場所に洗面台があるので、階段下収納を諦めていました。
いざ、階段を作ることになった時に、大工さんと色々とアイデアを出し合ってなんとか有効に利用できるようになりました。
やっぱりいろんなことを工夫して、今までとは違うやり方でもやってみることが大事だと思いました。
階段を洗面室側から見たところです。
横木の上に柱が建っていますが、その柱が階段の中心の親柱です。
その柱を中心に回り階段が掛けられます。
階段を掛けている途中です。
階段の形がわかってきました。
踊り場の下が洗面台になります。
その洗面台の奥の回り段の所も、高さが1m位のスペースがあるのでそこを収納として利用します。
通常だと、親柱が床まであるので邪魔で利用できません。
柱を床に建てるのではなく、横木を入れることによって、入口を作ることができました。
入口と階段下収納が完成です。
元々、この洗面台を置くところも、普通は階段下収納として利用するところですが、今回は洗面スペースとして利用しています。
踊り場のところは1800ミリくらいなので、ちょうど洗面台が収まります。
クロスを貼ったところです。
収納の入口枠が壁から飛び出しているので、洗面台の引き出しが枠にあたってしまいます。
そこで、同じ枠材を洗面台が壁につくところに取り付け、入口枠に引き出しが当たらないようにしました。
もともとは全然予定していなかったことなのですが、なかなかいいアイデアで切り抜けられました。
取り付け後の写真です。
きれいに収まりほっとしました。
こんにちは。住宅設計の会社に勤めています。
今回ましくこのような納まりの洗面室を検討しております
回りの声では回り部の外側に柱が絶対に必要だと。そうすると洗面室のど真ん中に柱が出てきてしまいます
既製品の階段で納めたいのですが、御社のこの写真の階段は造作なのでしょうか?可能であれば図面等の資料を送付願います
㈱パナシィア 阪口倫美様
コメントありがとうございます。
階段の収まりですが、確かに柱が必要です。
しかし、合板で吊り下げたり柱受けの横木を入れたりすることでスペースを作ることはできます。
図面はお渡しできませんが、写真は印刷してかまいませんので、大工さんに見て頂ければわかりやすいのではと思います。