南区富合町S様邸の外壁工事完了!!

外部工事が終わり、足場も外れました。

42坪にしてはなんだか大きく見えます。

今回の特徴としては、屋根の形と外壁、サッシの色です。

お客様のご要望としては、在り来りな外観ではなく、ちょっと変わった外観がいいというものでした。
とはいっても、屋根を奇抜にするわけにも行かずどうしようかと思っていましたが、写真のように今回は太陽熱(床暖房、湯沸し)と太陽光(発電)を利用しています。
ハイブリッドの太陽熱集熱パネルがあるため、一般的な切妻屋根だと太陽光発電パネルを設置する面積が限られてしまいます。
そこで、南側の屋根の棟を北側にずらし上り麺を延ばすことで南面を広くしました。
そしてさらに、1階玄関部分の屋根は緩い勾配の板金屋根にすることで、少し和モダン的な外観に仕上がりました。

外壁の色は、洋か和かと言ったら和の方で検討していました。
外壁のカタログで色々と見ていると、「おっ!! これ かっこいいねえ~!! これで決まりっo(・`∀´・)」という感じで決まりました。
2階は黒、1階は白。
しかもそのカタログで驚いたのは、サッシの色も外壁と合わせていたのです。
黒い外壁のところのサッシは黒、白い外壁のところのサッシは白です。
こんな発想は、今までありませんでした。
外壁は外壁で、サッシはサッシという別々のものと考えていましたが、白と黒なら色が合わせられるので、窓が強調されずすっきりとした外観になっています。

初めての試みですが、かなりうまくいきました。

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写真が曇り空で写りが悪いのが残念。

完成してからまたアップします。

スケルトンインフィルという考え方

今日は、構造的な話を。

スケルトンインフィルという言葉をご存知でしょうか?

簡単に言うと、構造上重要な骨格と間仕切り壁などの内装を別々に考えるというものです。
わかりやすい例としては、マンションなどの鉄筋コンクリートなどは頑丈な骨格で本体が作ってあり、部屋の間仕切りなどは構造とは関係なく簡易的な仕切り壁として作っています。
最近では、木造の家でもこのような取り組みが始まっています。

メリットとしては、
・柱や梁にかかる複雑な荷重を考慮しなくて済む
・将来のリフォームが容易に行える
・梁や柱のことを考慮せず、好きなところに間仕切りができる
・床貼り、天井張りなどの作業が簡単。
・2階の床は、下に柱がある所と無い所での差がなくなり一体となります。
アフターに行った時に、2階のドア両端の下に片方に柱が有り片方に柱がない場合は、梁の下がる量がそれぞれ違うため床に高低差が生まれ、ドアの建付が悪くなっていました。
もちろん、構造を工夫すれば問題が生じなかったのかもしれませんが、いっそのこと柱を立てないで大きな梁で全体を支えればいいのにといつも思っていました。

メリットだけではありません。
ハイブリッドの特徴でもある蓄熱コンクリートがあるので、キッチンやトイレ、風呂などの水回りの配置は変更できません。
木造なので、梁が架けられる幅は一般的に4メートルまでです。
リフォームの時には、間仕切りを外すと床にビスで固定した傷が残ります。
まだ他にもあるかもしれません。

2階の写真を見てみましょう。
桧の床と、天井のボード、外壁周りのボード施工が終わったところです。
中央に柱が2本立っているでけです。
極端な話、2階が一部屋でもOKです。

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間仕切り工事の施工中です。
子供部屋や寝室の壁を仕切っています。

将来お子さんが独り立ちした後は、物入れを撤去して広い部屋にしたりできます。
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これからの家づくりは一昔前とは違い、とても長持ちする家づくりになっています。
しかし、省エネ性、快適性が悪く不健康な家、しかも、間取りの変更も難しい家では、家の寿命の前に壊されてしまいます。
長く住み着いでもらうために、構造場重要なスケルトンはしっかりと長持ちしてもらい、将来変更が必要なインフィルはできるだけ簡易に作って、誰でもリフォームができるようにしておくことが、100年住宅に近付くのではないかと思っています。

南区富合S様邸断熱、気密工事

昨日に引き続き、今回は断熱気密工事です。

24時間暖房するために、蓄熱コンクリートに太陽熱を蓄え床暖房を持続させます。

大事な太陽熱を蓄熱コンクリートに溜め込んでまで使ってるのに、家の壁や窓天井から熱がどんどん出ていけば家は温まるはずがありません。
24時間暖房としっかりとした断熱気密はセットなのです。

断熱に関しては、充填断熱(柱と柱の壁の中に断熱材を充填する)と外張り断熱(柱の外側に断熱材を張り付ける)とがあります。
だいぶ前に、外張りは最高で充填は最悪と言っている本や、それに反論する本が出たりとか、的外れな戦いがありました。
結局はお互いただの断熱材で、断熱性能を表す数値があるのだから、それを見比べればいいだけの話です。
どちらの施工がやりやすいかや、金額などで色々と選択ができます。

詳しい説明はこちら

それでは、弊社では何を選んでいるかというと、壁は充填断熱で高性能GW(グラスウール)16キロ(1㎥当たり)100ミリです。
外張り断熱や現場発泡吹付けなど、比較的気密が良い断熱工事もありますが、どうしても値段が高くなってしまいます。
安価な、GWでもしっかりとした施工をすることによって、壁内結露を防ぎ、しっかりとした気密を取ることができます。

こだわりとして、裸のグラスウールを使用しています。
一般的には袋入りのGWを使用しますが、気密施工が難しく、気密性が悪くなるため、気密シートを別に張ります。
GWは壁の中で沈んで隙間ができるから、袋入りのGWを柱にしっかりと固定しないとダメだと思われていますが、上記のような密度の高いGWだと、しっかりとした弾力性があり、後で垂れ下がることはありません。

壁に裸のGWを施工したところ

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壁に気密シートを施工したところ

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気密シートには、もう一つ役割があり、室内の湿気を壁の中に入れないためのものでもあります。
壁の中の湿度が高くなると、断熱材の外側(外壁側)が冷えた時に結露して土台などを腐らせてしまう恐れがあります。
でも、基本的には冬場の場合は空気が乾燥していることと、24時間換気(3種の機械排気、自然給気の場合)で常に排気しているため室内は負圧になり壁内には湿気が入りにくいので大丈夫です。
まあ、それでも寝室などは寝ている時の汗や呼吸などで湿度が上がることもあるので、しっかりとした気密、防湿施工が必要です。

しっかりと施工しても入ってしまった湿気は、外に追い出してやりましょう。
ということで、外部には透湿防水シートを使用します。

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透湿防水シートと外壁材との間に隙間を作り、その隙間を空気が流れるようになっています。
上記で、GWはしっかりとした施工が必要と書きましたが、室内側の気密、防湿と外壁側の通気がセットの工事になっています。
この施工をしっかりやれば、バッチリなのですが、GWのイメージを落とそうとする人が未だにいるのが残念です。。。
でも、本当にしっかり施工できてない場合もあるので、注意が必要ですね。

南区富合S様邸の蓄熱コンクリート工事

今回はハイブリッドソーラーハウスにとっては、太陽熱集熱パネルと同じくらい重要な蓄熱コンクリートの工事です。

蓄熱というだけあって、熱を蓄えるわけですが、んじゃ~ 何のためかというのがとても重要になってきます。

普通の人は家中を24時間暖房するなんて考えませんよね。
なぜなら、燃費のことや環境、エネルギー問題、贅沢だとか、いない部屋を暖める意味が無い、無駄などなど

しかし、24時間暖房をすることによって、大げさでなく人生観が変わり、暮らしが変わります。
だって、冬に寒さのことを考えなくて済むんですよ。
朝起きたときや、お風呂に行く時、誰もいない家に帰ってきたとき、トイレに行く時などは、冬は嫌ですよね。
でも、春だと何も思いません。
なぜかというと、寒くないからです。

そして、上記のような24時間暖房をやらない理由を解決するための、蓄熱コンクリートです。
太陽は日中しか出ません。
太陽の恵みを、しっかりと床下の蓄熱コンクリートに蓄え、次の日の朝まで家を床から温め続けます。
それを毎日毎日続けることで、家中の壁や天井などが同じ温度になり、何とも言えないぬくもりのある、優しい温度環境になります。
人がいる時間や部屋だけを暖房し、いない時に暖房を消してしまうと、壁や天井の表面温度が下がってしまって、再度暖房しても壁や天井、床などからの冷輻射で不快に感じてしまいます。
なので、いかに少ないエネルギーで全館暖房を持続させるかが鍵となってきます。

日中しか出ない、ありがたい太陽の恵みをしっかりと蓄え、大事に活用するための蓄熱コンクリートなのです。

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赤く見える配管は床暖房の配管です。
架橋ポリエチレンという配管です。
最近では、住宅用の水道配管やビルの配管、道路に埋まるガス管など、とても信頼性のあるものです。
注意が必要なのは、紫外線です。
でも、コンクリートに埋まっているので大丈夫です。

赤く見えるのは、循環する熱媒液です。

配管の下には、太陽熱を蓄えた熱が、基礎や地面に逃げないように断熱材が敷いてあります。
大事にしないといけませんからね。

写真のように、1階はほとんど床暖房になります。
物入れやキッチン、洗面台の下などは配管をしていません。

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ポンプ車を使って、コンクリートを打設します。

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コンクリートを打設したあとです。
下の写真には、コンクリートを打たずに箱で覆われているところがありますが、キッチンの配管が来るところです。
念のため、コンクリートには埋めてしまわず、メンテナンスができるようにしてあります。

これだけの熱源で床から家中を24時間温めます。

まぁ 温めるだけではダメなんですが・・・

今度は、これまたとっても重要な断熱工事を書こうかな。