南区富合S様邸断熱、気密工事

昨日に引き続き、今回は断熱気密工事です。

24時間暖房するために、蓄熱コンクリートに太陽熱を蓄え床暖房を持続させます。

大事な太陽熱を蓄熱コンクリートに溜め込んでまで使ってるのに、家の壁や窓天井から熱がどんどん出ていけば家は温まるはずがありません。
24時間暖房としっかりとした断熱気密はセットなのです。

断熱に関しては、充填断熱(柱と柱の壁の中に断熱材を充填する)と外張り断熱(柱の外側に断熱材を張り付ける)とがあります。
だいぶ前に、外張りは最高で充填は最悪と言っている本や、それに反論する本が出たりとか、的外れな戦いがありました。
結局はお互いただの断熱材で、断熱性能を表す数値があるのだから、それを見比べればいいだけの話です。
どちらの施工がやりやすいかや、金額などで色々と選択ができます。

詳しい説明はこちら

それでは、弊社では何を選んでいるかというと、壁は充填断熱で高性能GW(グラスウール)16キロ(1㎥当たり)100ミリです。
外張り断熱や現場発泡吹付けなど、比較的気密が良い断熱工事もありますが、どうしても値段が高くなってしまいます。
安価な、GWでもしっかりとした施工をすることによって、壁内結露を防ぎ、しっかりとした気密を取ることができます。

こだわりとして、裸のグラスウールを使用しています。
一般的には袋入りのGWを使用しますが、気密施工が難しく、気密性が悪くなるため、気密シートを別に張ります。
GWは壁の中で沈んで隙間ができるから、袋入りのGWを柱にしっかりと固定しないとダメだと思われていますが、上記のような密度の高いGWだと、しっかりとした弾力性があり、後で垂れ下がることはありません。

壁に裸のGWを施工したところ

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壁に気密シートを施工したところ

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気密シートには、もう一つ役割があり、室内の湿気を壁の中に入れないためのものでもあります。
壁の中の湿度が高くなると、断熱材の外側(外壁側)が冷えた時に結露して土台などを腐らせてしまう恐れがあります。
でも、基本的には冬場の場合は空気が乾燥していることと、24時間換気(3種の機械排気、自然給気の場合)で常に排気しているため室内は負圧になり壁内には湿気が入りにくいので大丈夫です。
まあ、それでも寝室などは寝ている時の汗や呼吸などで湿度が上がることもあるので、しっかりとした気密、防湿施工が必要です。

しっかりと施工しても入ってしまった湿気は、外に追い出してやりましょう。
ということで、外部には透湿防水シートを使用します。

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透湿防水シートと外壁材との間に隙間を作り、その隙間を空気が流れるようになっています。
上記で、GWはしっかりとした施工が必要と書きましたが、室内側の気密、防湿と外壁側の通気がセットの工事になっています。
この施工をしっかりやれば、バッチリなのですが、GWのイメージを落とそうとする人が未だにいるのが残念です。。。
でも、本当にしっかり施工できてない場合もあるので、注意が必要ですね。

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