前回の記事で、室温が高いと健康に暮らせるということを書きましたが、早速、「快適・省エネ・健康」なハイブリッドソーラーハウスの構造見学会を行います。
今週のスパイに広告が出ます。
太陽熱を利用した床暖房の仕組みや、木造の骨組みなど、仕上がってしまうと隠れてしまうところを見ることが出来ます。
ぜひこの機会にお越しくださいませ。
熊本で太陽熱を利用した床暖房と湯沸しの家「ハイブリッドソーラーハウス」
芸能界や政界を賑やかせている文春砲ですが、10月5日号では住宅の記事が掲載されました。
タイトルは《「温かい家」は寿命を延ばす》
キーワードとして
・12℃未満は頻尿リスクが5倍
・窓から熱を逃がさない方法
・室温は脳の若さにも影響
・室温は冬でも18度以上に
などです。
ジャーナリストの笹井恵理子さんの記事で
慶應義塾大学理工学部 伊香賀俊治教授
日本エネルギーパス協会代表理事 今泉太爾氏
首都大学東京名誉教授 星旦二氏
近畿大学建築学部 岩前篤教授
などの話がまとめられています。
2年前の冬にも日経新聞に「日本の住宅、なぜ寒いの?」という記事が掲載され、とても喜んでブログで紹介しました。
こちら
あれから2年が経ち、建築業界としては高断熱化が進んできたのではないかと思います。
今回の記事に話を戻しますが、断熱性を上げると冬は室温が上がり省エネで快適。
という話ではなくて、室温が身体にどのような影響を及ぼすかという記事です。
主な内容
実は、イギリスでは「家の寒さと死亡率の関係」を数十年調査しその結果を分析して「住宅の健康・安全評価システム」として公表しているそうです。
健康を守る最低室温は「18度以上」とされ、高齢者には「21度以上」が推奨されています。
驚きなのは、18度以下の賃貸住宅には解体命令が出たり、寒い家に住んでる人は病気になりやすいので保険料が高くなるそうです。
18度を下回ると循環器疾患、16度を下回ると感染症などの発症や、転倒、ケガのリスクが高まるそうです。
日本では、地震に強い家は研究されてきましたが、健康を守るために温かい家を作ることをしてきませんでした。
しかしながら、日本でも住宅の室温と健康の関係性を研究されている方もいらっしゃいます。
高知の町で千人以上の方を10年間調査した結果ですが、18度以上に保つ家とそうでない家では、高血圧症の発症率が6倍も違うそうです。
さらに、加齢、肥満、喫煙、塩分摂取による発症率と比べても、家が寒い方が発症率が高いそうです。
他にも、脱衣室の温度で健康寿命に差が出たり、要介護の悪化スピードにも差が出るようです。
室温は、脳の若さにも影響を及ぼします。
床上平均温度が16度に住む人は、13度に住む人と比べて6歳若いそうです。
別の研究では、2万人以上を対象としてほぼ無断熱の家から、そこそこ断熱された家に引っ越した人を調査しています。
気管支喘息、のどの痛み、手足の冷え、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの八つの症状について明らかな改善が見られたそうです。
冬になると、必ずテレビや新聞などで取り上げられるヒートショックによる死亡事故。
宅内での何らかの事故による死亡した人は、15,000人にも上るとしています。
交通死亡事故が4,000人を切っていますので3倍以上の方が宅内の事故で亡くなっています。
依然聞いた岩前教授の講義で、朝出かけるときには
「今日も危ない家で生き延びられてよかったね、外は安全だから安心して出かけて行って。」
家に帰ってきたら
「おかえりなさい。さあ、家は危険なので気を付けてくつろぎましょう。」
正確ではないですが、こんな冗談を聞かされたのをよく覚えています。
高断熱で温かい家は、コストがかかるというイメージがありますが、将来的にはこのコストは十分回収できることとなります。
高断熱にすることにより、暖房費が安くなるし、健康で暮らせるということは、医療費にかかるコストも抑えられるということです。
長年、室温が低い環境で生活していると、血管に負担がかかって病気のリスクが高まり、年齢を重ねるほど健康寿命に影響してしまいます。
筆者の最後のまとめですが
温かい家は健康を守る。
冬でも「室温18度以上」を日本人の新しい常識にしたい。
以上、簡単にまとめてみました。
やはり、日本でもっと知ってもらいたいことは、というか知らないといけないことは、住宅が寒いと健康を損なうということですね。
省エネや快適性ももちろんですが、一番は健康でしょう。
サンクス建設の家づくりのコンセプトは「省エネ、快適、健康」なので、ハイブリッドソーラーハウスはばっちりコンセプトにあった住宅です。
ハイブリッドソーラーハウスと言えば、太陽熱温水器を利用した湯沸かしと全館床暖房の家です。
このシステムは、愛知県知立市のチリウヒーターが考案し販売しています。
日本で一番最初に、太陽熱温水器を量産販売した会社です。
先日、チリウヒーターがローカルケーブルテレビで紹介されたそうです。
https://jimotv.jp/products/movie_detail.php?product_id=7826
屋根に載せてお湯を沸かす太陽熱温水器。
近年、再生可能エネルギーが注目を集める中、 人類が最も古くから活用している自然エネルギーの利用法のひとつです。そのルーツがなんとキャッチエリアにありました。そのあゆみを辿ると、日本のエネルギー政策の課題も見えて来ます。世界的に進む再生可能エネルギーの利用。
番組では効率が良く、一般家庭での設置に有利な太陽熱利用のあゆみと そこから見える課題をご紹介します。
番組の紹介から引用
戦後、物資や人手が不足している中、とても貧しい生活をしていた農家の生活を改善するために、太陽熱利用が注目され、生活改善に大いに貢献したそうです。
太陽熱利用は、とてもシンプルかつローテクな技術で、しかも安価。
世界では、今とても注目され、需要が伸びています。
特に経済成長著しい中国は、世界に設置してある太陽熱温水器容量の7割にも及びます。
他にもドイツや、トルコ、インド、ブラジルなど多くの国で普及が進んでいます。
東日本大震災の原発事故をきっかけに、日本でも自然エネルギーが再注目されましたが、最先端の新しい技術ばかり注目され、ローテクな太陽熱温水器は置いてけぼりのような気がします。
上記で紹介した番組は、生活を改善するために自然エネルギーを利用する原点を紹介してあります。
とても面白かったので、是非ご覧になってください。
水前寺公園近くで、平屋のハイブリッドソーラーハウスが着工しました。
今回の計画は、年配の姉妹とおばあ様3人暮らしの平屋の介護住宅です。
とてもひどい被害を受けた「ジェーンズ邸」のすぐ近くです。
日本赤十字発祥の地、熊本最古の洋館として有名です。
ジェーンズ邸の説明はこちら
K様邸も、柱が傾くほどの被害を受け、リフォームするにしてもとてもお金がかかるので新築を検討されていました。
しかし、建て替えるにしても、おばあ様の家に対する思いが強く反対されて、どうしよう・・・という感じです。
実は、3~4年ほど前にK様からは、建て替えの相談を受けていたのです。
その時も、おばあさまのことで一時断念。
そして、地震の被害にあわれ、また建て替えの話が再浮上しました。
最終的には、ハイブリッドソーラーハウスで建て替えたほうが、おばあ様のためになるし、介護もしやすくなるという結論になりました。
地鎮祭も無事終わり、現在基礎着工中です。
地鎮祭の時に預かる鎮物。
基礎工事の時に、建物の下に埋めます。
今回、K様が中身を見てみたいということで神主さんに確認して蓋を開けてみました。
人型とか剣や鏡やお金のような物の型紙です。
古墳の中に、お供えしたような物の変わりだということです。
なるほどなるほど。。。
御領の平屋の家U様邸が完成しました。
ハイブリッドソーラーハウスとしては87件目です。
震災で半壊蜷田家を取り壊して建て直しました。
洋室二間、LDK、予備室(3畳)、土間収納がある29坪の家です。
グリーンの屋根に、ベージュの外壁。
写真手前は、広い家庭菜園用の畑です。
玄関正面には、取り壊した家の欄間を再利用しています。
LDKは、対面キッチンではなく壁付のキッチンです。
とても広く感じます。
キッチン横には、土間収納。
畑で採れた野菜や、漬物、みそなどいろいろと収納でき便利です。
南側ご主人寝室。
クローゼットは衣類掛けと布団入れと分けています。
北側奥様寝室。
天井は、無節の杉板張りです。
気持ちよく眠れそう。
リビング横の洗面室。
最近はオープンな洗面室も人気です。
リビングからは、おしゃれなカーテンで仕切ってあります。
玄関奥の壁は、洗面所とつながっています。
洗面所は中廊下になるので、明り取りも兼ねています。
とてもいいアイデアでした。
6月18日に、毎年恒例のハイブリッドソーハウスユーザー様との集い(飲み会)「友の会」を行いました。
昨年は、熊本地震の影響で、残念ながら開催できませんでした。
水俣・芦北地区では不定期で7回。
熊本では平成20年から9回目です。
12組子供さんも併せて30名の方に集まっていただき、今年も例年通りとても盛り上がりました。
社長あいさつ
会長乾杯挨拶
今年からはけんちゃんも、とうとうハイブリッドユーザーとしての仲間入りをさせていただきナンバーは86番です。
それぞれ皆さんには、建てていただいた順番にナンバーがあり、先輩後輩があります。
後輩の方は、「家を見学させていただきありがとうございました。」という、「友の会」での恒例のあいさつが行われます。
今回も、親御さんの介護を検討されている方が、実際に介護をしているお宅に見学に行き、恒例の挨拶が行われていました。
年に一度の「友の会」で、お互いは面識はないのに、不思議なことにとっても盛り上がります。
参加者の方のコメント
参加者の方には、それぞれ一言コメントを頂いていますが、それがとっても盛り上がるんですよね。
家族の事や、建ててよかったこと、「友の会」が毎年楽しみだとか。。。
今から建てる方は、新居での生活がとても待ち遠しそうでした。
絞め
今年も「友の会」を盛り上げていただきありがとうございました。
これからも、「友の会」のメンバーが増えるようにがんばろ~
御領の平屋の家は、震災リホームのために一時中断していましたが、工事を再開しました。
現在は、クロス工事も終わり、もう少しで完成です。
今回は、間仕切り工事の様子など。
玄関ホール
玄関ホールには、依然住まわれていたお宅の欄間を再利用しました。
洗面スペース
玄関ホール裏は、洗面スペースですが、内廊下となっているので欄間が明り取りにもなっています。
LDK
今回は、対面キッチンではありません。
こっちの方が、広々感じますね。
寝室
奥さんの寝室は、杉の無垢板を天井に貼りました。
気持ちよさそう。
寝室
寝室収納。
右側は洋服掛け。
左側は布団など。
大黒柱から洗面スペースへ外観
足場が外れました。
長男涼太君は中学3年生(西原中)なので、中学校最後の大会「中体連」がありました。
野球部として頑張り、初戦は2年生主体の藤園中にコールド勝ち、2回戦は東町中に1対0で競り勝ちました。
前評判は、東町中の方が優勢と言われていたようですが、僅差での勝負でとてもしびれました。
3回戦は、長嶺中との対戦でした。
長嶺中とは、よく練習試合をしていて、対戦成績としては西原中の方がやや優勢でしたが、直近の試合では負けていた相手です。
小雨の中での試合で、お互いミスがありながら6対2と西原が勝っていたのですが、最終的には11対6と逆転負け。
中体連の時期は、梅雨時期なので試合が荒れる傾向にあります。
今回は、西原中が崩れてしまい、勝ちを逃してしまいました。
小雨の中での試合で、お互いベストな試合内容ではなかったことが悔やまれますが、今回の負けを将来に生かして行って欲しいと思います。
3年生は、気持ちを切り替えて、高校受験勉強が始まります。
今の成績ではちょっとやばいので、頑張ってほしいな~
大分暖かくなってきました。
ハイブリッドのコンクリート温度設定もそろそろ夏モードにと設定温度を下げました。
新学期も始まり、子供たちも新しいクラスで楽しそうです。
家庭訪問の時期ですが、長男の中三涼太君は進路のことなども考えなければいけません。
どこでも行けるようなら問題ないけど、いったいどこに行けるのやら・・・。
悩ましい(-.-)
御領の現場は、蓄熱コンクリートの打設も終わり、床貼や外壁工事などが進みました。
今回は、補助金物件ということで、根太レス合板を張ることが義務付けられていますので、合板捨て貼りの上に桧の床板施工です。
桧の床板貼工事。
ユニットバスの工事。
ユニットバスの下にも断熱材を敷いています。
組み立て完了。
断熱の効いた室内に建てるので、冬でも寒くありません。
床を張り終わりました。
間仕切り施工は後から行うので、床も天井も作業がしやすいです。
間仕切りを後から施工すれば、将来のリフォームの時にも、間取りの変更が対応しやすくなります。
間仕切り施工。
サイディング工事です。
透湿防水シートと外壁の通気胴縁です。
グラスウールは湿気に弱いと言われますが、外部には透湿性の高いシートを使用し、外壁とシートには通気用の隙間がありますので、壁の中に湿気がこもることはありません。
断熱材がグラスウールだからと言って、性能がが落ちるとかカビが生えるなどの話は、上記のような施工をしなかった場合であり、きちんとした施工をしていれば、安価で高性能な住宅になります。
サイディング工事完了。
ここでいったん工事は中断し、地震被害のお宅のリフォーム工事をすることになりました。
屋根や外壁に被害があるお宅なので、梅雨に入る前にそちらを優先して工事を進めることになりました。
お施主様には、新築工事の完成が遅れることを了承して頂き、大変助かりました。
今年は、桜の開花が遅いですね。
桜は、冬と春の温度差によって開花するそうですが、今冬は少し暖冬傾向で、3月が寒かったので温度差が少なく、開花が遅れたそうです。
確かに今年の3月は寒いですね。
我が家の床暖房も、まだまだ活躍しています。
今頃の時期は、太陽の高度も上がり太陽の日差しが強くなってきたので、しっかりと太陽熱(タダ)で床暖房が蓄熱でき、太陽熱による湯沸かしもありがたいです。
今日は、とても天気が良かったのでお湯も50度まで上がりました。
ありがたや ありがたや
御領の平屋の現場状況です。
コンクリート打設。
赤く見えてる配管が床暖房の配管です。
この配管は、架橋ポリエチレンで半透明なのですが、中には赤色の不凍液が入っているのでピンク色に見えています。
今回から、コンクリートの高さ基準が分かり易いように、2mピッチに木材を固定しました。
左官さんやポンプ屋さんには好評でした。
大工さんの床貼工事もスムーズにいきそうです。
コンクリート打設完了。
壁の断熱材の施工。
マグのグラスウール高性能16k120ミリ(熱抵抗値R3.2)です。
R3.2の性能の壁断熱のおかげで、北海道基準のUA値0.46をクリアできます。
袋入りのグラスウールはよくご存じかと思いますが、上記のグラスウールは密度が高いので裸で充填しても垂れてきたりしません。
しかも。筋交い部分のカットなども、袋入りの場合はとてもめんどくさいのですが、裸なので施工がやりやすいです。
天井のプラスターボード貼り。
天井にも気密シート。
壁にも、気密シートを貼ります。
シートのジョイント部分には気密シートで目張りします。
コンセント部分は気密シートを切り破らなければ取り付けられないので、カットした部分をへこませ、もう一枚気密シートを上貼りし、気密を保ってコンセントを取り付けます。
専用の気密コンセントなどもありますが、それほど難しいことでは無いので、節約のため電気屋さんに頑張ってもらってます。
こちらは、24時間換気の吸気口スリーブです。
この部分も気密シートをカットするのでテープ処理をします。
こういったところは、室内の湿気が壁内に入り冷えることによって結露すると言われています。
熊本では、結露するまではないかもしれませんが、気密性能のこともありますので大事です。