御領の平屋の家上棟

震災で被災されて建て替えとなったお客様のお宅の上棟です。

ご年配夫婦の平屋の家。

今日は、あったかい事務所での打ち合わせをしたので、完成が楽しみだとおっしゃられていました。
天気のいい日に地鎮祭

基礎配筋工事

基礎完了

杉の磨き丸太末口8寸大黒柱

上棟

 

明日は、屋根仕舞い。

天気が良くてよかった。

保田窪自邸大黒柱切り込み

基礎の工事の間に、プレカット工場で柱や梁を作ります。
昔は機械の性能が悪く、あまりいろいろと対応できなかったり、PCで入力するときに、木造の知識があまりないため、寸法のミスなどが多々ありました。
最近は機械が多様なプランに対応できるようになり、PC入力もあまりミスがありません。
せっかくなので、プレカット工場も見学してきました。

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自分の名前が印刷されたプレカット済みの材木です。

う~ん(ー_ー)

なんだか、変な感じです。

大工さんの手刻みでやった場合は30日程度かかっていたのですが、プレカットだと1~2日でできてしまいます。
機械は恐るべし・・・。

そして、プレカットが性能が良くなったとしても、規格外の寸法の材木はプレカットできません。
そんな時には、やはり大工さんの長年の技術が必要になり、大工さんに切り込んでもらいます。
大黒柱のように大きな柱などは機械が対応できないので、大工さんによる手刻みが必要になります。

サンクス建設では、お客様の思い出になるので大黒柱をプレゼントしています。

今回は、自宅に事務所もあるので、事務所にも大黒柱を立てることにしました。
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自宅に建てる予定の桧の8寸角です。
存在感がありますよ。

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大工さんが手刻み中

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仕上げの鉋掛け。
ピッカピカのツッルツルです。

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事務所に建てる予定の杉の磨き丸太末口8寸です。

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2本建てることによって、お客様に見て選んでもらえます。

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桧の方は、長さに余裕があり端材が出たので、バーベキューの時のために椅子にしようと思いとってあります。

できたらアップします。

今日の所はここら辺で。

保田窪自宅基礎工事

自宅の基礎工事が始まりました。

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まずは、建物が建つところから少し離れた位置に杭を打って、高さを決めた場所に横板を取り付け、基礎の配置のしるしをします。
その印をつけることと、高さの基準を出すことを遣り方と言います。

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次に、基礎が地面に埋まる部分を重機で掘ります。
最終的な敷地の地盤から、基礎や砕石の厚みを逆算して、やり方の基準から計算して掘ります。

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掘削が終わると、砕石を入れ所定の厚みで転圧します。

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地盤からの湿気を防ぐ防湿シートを敷いて、捨てコンクリートを打ちます。

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捨てコンクリートに墨出しをして、鉄筋を組みベースの型枠を外周に固定します。

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ベースコンクリートを打設します。

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立ち上がりの型枠を組んで、コンクリートを打設します。

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養生期間をとって、型枠をばらし整地すれば完成です。

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三男奏太君(小1)が、クレーン車に乗せてもらいました。
いろんなボタンがいっぱいあり、ロボットみたいなので喜んでました。

自宅兼事務所兼展示場

とうとう、自宅兼事務所兼展示場の工事が始まりました。

まずは、解体工事です。

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解体前です。
10年間過ごしました。

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約1週間で解体終了。
きれいさっぱりなくなってしまいました。
あっけないものです。

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ちょっとわかりにくいですが、家を建てる位置を確認するための地縄張りです。

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敷地の地盤の地耐力(地盤の強さ)を調べるために、地盤調査をします。
あらかじめ、近隣の調査データで確認していましたが、とても良好な調査結果で安心しました。
軟弱地盤の場合、100万円以上かかることも少なくありません。

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地鎮祭です。
けんちゃんとしては、そんなに信心深くないのですが、やらないと何かあった時に地鎮祭やらなかったからと責められそうなので、やっぱりやることになりました。

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長男は、部活の野球で参加できず。

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いつもはけんちゃんが写真を撮るので、お客様の思い出に残すために、表情をが写るように撮るのですが。。。
今回は、大工さん(若いの)に頼んだら、何とも微妙な角度。
鍬入れの儀は、地鎮祭の中でも一番の盛り上がりポイントなので、やはりお客様の表情がないと残念な感じになることが、身を以て分かりました。

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最後の集合写真です。
なんだかみんなが遠い。
他の写真もそうだったけど、遠くて表情が分かりにくい。
おまけに、指。。。

あぁ~ (-_-;)

写真は、大事だということがとっても身に染みた地鎮祭でした。

自分も気をつけよ~。

太陽熱を賢く利用!!

久しぶりの投稿です。

ここ1か月は、新しいことへの挑戦で大変でした。
大変だったけど、結果としては私たちの建てる家が、とても優れているということを確認でき、とても満足しています。

この話は、後日まとめてブログで報告したいと思います。
簡単にご紹介すると
・低炭素認定住宅の認定申請作業
https://www.hyoukakyoukai.or.jp/teitanso/info.html
・ネット・ゼロ・エネルギー住宅補助金の申請作業
https://sii.or.jp/zeh26r/
です。

玉名の”介護をする平屋の家”は、1か月でだいぶ進みました。

とりあえず今回は、題名の「太陽熱を賢く利用!!」する方法です。

皆さんがご存知の太陽光発電は太陽の光を電気にする仕組みですが、ハイブリッドソーラーハウスでは、太陽エネルギー利用で昔から使われているローテクな「天日」を利用します。

ローテクとは言いながら少しは進化していて、天日のタンクにお湯を貯める方法ではなく、タンクは地面に置き、不凍液を熱媒にして循環させ、タンクの水を温めるソーラーシステムというものがあります。
ハイブリッドソーラーハウスは、後者のソーラーシステムを利用して、床暖房にも活用しています。
天日の良い所は、太陽の熱エネルギーをお湯や暖房の熱エネルギーにそのまま利用できるところです。
しかも、お風呂や暖房は直接恩恵を感じることができることも良い所です。
太陽の恵みを利用することで、年間の給湯と暖房エネルギーの約6割を太陽で賄うことができます。
これが結構重要で、年間の家庭用エネルギーの約2/3は給湯と暖房エネルギーです。
とってもエコで環境にも家計にも優しいシステムです。

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今回は屋根の上に載せる架台設置型

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太陽光発電の普及により、金具を支持する支持瓦も一般的になってきました。

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お客様のために、地球のため、しっかりと活躍してくれ!!

構造を見ると違いが分かる!! 構造見学会のご案内

卒業、入学のシーズンですね。

うちの長男涼太君も小学校を無事卒業しました。

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無事と書きましたが、特に問題があったわけではありません。
まぁ 問題がなかったことが無事なのかもしれんせんが。
これからは、中学生なのでいろいろと大変なことが起こるかもしれんせんが楽しみです。
今週末には、三男の奏太君が卒園です。
小学校に上がりますが、こちらも楽しみです。

さて、本題の構造見学会ですが、玉名市岱明町で建築中の現場での見学会です。
3月29日(日)10:00~17:00
一日限定です。
詳しくはこちら

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工事の進行具合はというと

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基礎の上に断熱材を敷きます。

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床暖房用の配管工事です。
まるで蚊取り線香のようです。
この配管は、LDKはもちろん、寝室、廊下、トイレ、洗面脱衣など生活の場はすべて配管します。

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このコンクリートが重要ですね。
太陽のぬくもりをコンクリートに蓄えます。
蓄熱コンクリートですね。
そして、蓄熱床暖房です。

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断熱、気密工事です。
裸の高性能グラスウール16kを使用しています。
断熱は、熱を断つものですから適当じゃだめですね。
そして、グラスウールの内側に防湿気密シートを張ります。
防湿気密工事は、計画換気の正確性と壁内結露の予防ということで重要な工事です。

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現在は、プラスターボードを張っているところです。

床の蓄熱コンクリートには、水分が含まれているので床を張る前に仮炊きをして水分を飛ばしています。
現在仮炊き中で、コンクリートのぬくもりをじかに体感することができます。
実際の構造を見ると、普通の床暖房とは全く違うものだということが理解できると思います。
ぜひ、この機会に他とは違う太陽熱を利用した床暖房と断熱や気密の構造を身に来てください。

岱明町の“介護をする平屋の家”現場状況(解体~上棟)

3日前からめちゃくちゃ腰が痛いけんちゃんです。

なんでかわからんけど、腰から背中に渡っての筋肉がコリにコリまくって痛いです。

ナイターのソフトボールが始まって、張り切りすぎたせいなのか・・・逆に、椅子にず~っと座ってデスクワークしていたせいなのか・・・。

まぁ 明日になったら治ってるだろうと、対して何もしない楽観主義者のけんちゃんです。

さて、お題の岱明の現場ですが、すでに上棟も終わり工事は進んでいます。

工事状況の報告をちゃちゃっと。

今回の現場は解体から

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解体は早いですね~。
4~5日で終わってしまいました。

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そして、北側竹やぶから水が流れてくるので、地盤が弱いんじゃないかと心配していた地盤調査。
結果は、直接基礎でもOKの判定。
でも心配だから保証を付けました。
ちょっとの不安も、やっぱり心配ですからね~。
これで何かあっても安心です。

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今後の計画も立ち、地鎮祭です。

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そして基礎工事。
第3者機関の検査もばっちり。

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基礎工事中に、大工さんによる大黒柱の加工です。
桧の8寸角、4面無節です。
とてもいい材料でした。
鉋もよくかかります。

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土台式

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上棟です。

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お昼はお客様がご用意された昼食をいただきました。

お刺身はぷりぷり、煮しめは味がしゅんでてとってもおいしかったなぁ~。

K様、ありがとうございました。

階段下収納ができないと思ったけど・・・

プランを考えるときには、いろんなことを頭の中で3Dにして想像しながら考えますが、やっぱり現場でなければ出てこないこともあります。

今回は、いつも階段下収納を作る場所に洗面台があるので、階段下収納を諦めていました。

いざ、階段を作ることになった時に、大工さんと色々とアイデアを出し合ってなんとか有効に利用できるようになりました。

やっぱりいろんなことを工夫して、今までとは違うやり方でもやってみることが大事だと思いました。

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階段を洗面室側から見たところです。
横木の上に柱が建っていますが、その柱が階段の中心の親柱です。
その柱を中心に回り階段が掛けられます。
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階段を掛けている途中です。
階段の形がわかってきました。
踊り場の下が洗面台になります。
その洗面台の奥の回り段の所も、高さが1m位のスペースがあるのでそこを収納として利用します。
通常だと、親柱が床まであるので邪魔で利用できません。
柱を床に建てるのではなく、横木を入れることによって、入口を作ることができました。
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入口と階段下収納が完成です。
元々、この洗面台を置くところも、普通は階段下収納として利用するところですが、今回は洗面スペースとして利用しています。
踊り場のところは1800ミリくらいなので、ちょうど洗面台が収まります。
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クロスを貼ったところです。
収納の入口枠が壁から飛び出しているので、洗面台の引き出しが枠にあたってしまいます。
そこで、同じ枠材を洗面台が壁につくところに取り付け、入口枠に引き出しが当たらないようにしました。
もともとは全然予定していなかったことなのですが、なかなかいいアイデアで切り抜けられました。

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取り付け後の写真です。
きれいに収まりほっとしました。

南区富合町S様邸の外壁工事完了!!

外部工事が終わり、足場も外れました。

42坪にしてはなんだか大きく見えます。

今回の特徴としては、屋根の形と外壁、サッシの色です。

お客様のご要望としては、在り来りな外観ではなく、ちょっと変わった外観がいいというものでした。
とはいっても、屋根を奇抜にするわけにも行かずどうしようかと思っていましたが、写真のように今回は太陽熱(床暖房、湯沸し)と太陽光(発電)を利用しています。
ハイブリッドの太陽熱集熱パネルがあるため、一般的な切妻屋根だと太陽光発電パネルを設置する面積が限られてしまいます。
そこで、南側の屋根の棟を北側にずらし上り麺を延ばすことで南面を広くしました。
そしてさらに、1階玄関部分の屋根は緩い勾配の板金屋根にすることで、少し和モダン的な外観に仕上がりました。

外壁の色は、洋か和かと言ったら和の方で検討していました。
外壁のカタログで色々と見ていると、「おっ!! これ かっこいいねえ~!! これで決まりっo(・`∀´・)」という感じで決まりました。
2階は黒、1階は白。
しかもそのカタログで驚いたのは、サッシの色も外壁と合わせていたのです。
黒い外壁のところのサッシは黒、白い外壁のところのサッシは白です。
こんな発想は、今までありませんでした。
外壁は外壁で、サッシはサッシという別々のものと考えていましたが、白と黒なら色が合わせられるので、窓が強調されずすっきりとした外観になっています。

初めての試みですが、かなりうまくいきました。

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写真が曇り空で写りが悪いのが残念。

完成してからまたアップします。

スケルトンインフィルという考え方

今日は、構造的な話を。

スケルトンインフィルという言葉をご存知でしょうか?

簡単に言うと、構造上重要な骨格と間仕切り壁などの内装を別々に考えるというものです。
わかりやすい例としては、マンションなどの鉄筋コンクリートなどは頑丈な骨格で本体が作ってあり、部屋の間仕切りなどは構造とは関係なく簡易的な仕切り壁として作っています。
最近では、木造の家でもこのような取り組みが始まっています。

メリットとしては、
・柱や梁にかかる複雑な荷重を考慮しなくて済む
・将来のリフォームが容易に行える
・梁や柱のことを考慮せず、好きなところに間仕切りができる
・床貼り、天井張りなどの作業が簡単。
・2階の床は、下に柱がある所と無い所での差がなくなり一体となります。
アフターに行った時に、2階のドア両端の下に片方に柱が有り片方に柱がない場合は、梁の下がる量がそれぞれ違うため床に高低差が生まれ、ドアの建付が悪くなっていました。
もちろん、構造を工夫すれば問題が生じなかったのかもしれませんが、いっそのこと柱を立てないで大きな梁で全体を支えればいいのにといつも思っていました。

メリットだけではありません。
ハイブリッドの特徴でもある蓄熱コンクリートがあるので、キッチンやトイレ、風呂などの水回りの配置は変更できません。
木造なので、梁が架けられる幅は一般的に4メートルまでです。
リフォームの時には、間仕切りを外すと床にビスで固定した傷が残ります。
まだ他にもあるかもしれません。

2階の写真を見てみましょう。
桧の床と、天井のボード、外壁周りのボード施工が終わったところです。
中央に柱が2本立っているでけです。
極端な話、2階が一部屋でもOKです。

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間仕切り工事の施工中です。
子供部屋や寝室の壁を仕切っています。

将来お子さんが独り立ちした後は、物入れを撤去して広い部屋にしたりできます。
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これからの家づくりは一昔前とは違い、とても長持ちする家づくりになっています。
しかし、省エネ性、快適性が悪く不健康な家、しかも、間取りの変更も難しい家では、家の寿命の前に壊されてしまいます。
長く住み着いでもらうために、構造場重要なスケルトンはしっかりと長持ちしてもらい、将来変更が必要なインフィルはできるだけ簡易に作って、誰でもリフォームができるようにしておくことが、100年住宅に近付くのではないかと思っています。